2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ダムド・ファイル エピソード・ゼロ

DVD(ASIN:B0001LNO74)で鑑賞。UNLOVEDを見て、万田邦敏の次回作を早く見たいと思っていたらテレビドラマシリーズの監督として登場した。万田の作品を見たいのは日本人だけではなく、カンヌではこの作品のフィルム版が監督週間に上映された。 次男を事故で…

レディ・キラーズ

前半部分は、登場人物の性格や状況、後半への伏線の説明などに費やされるが、ややテンポが悪くて退屈した。犯罪のために集まった五人の使う英語が全くタイプの違うもので、彼らと老婦人とのやりとりもそれなりにおもしろいんだけど、言葉のギャグってなかな…

世界の中心で、愛をさけぶ

一つ一つの画面はきれいなんだけど、なぜか全体としては散漫な感じがした。(現在編は特に。)ただ、監督やプロデューサーが力を入れただろう場面、例えば柴崎がカセットを聴いて涙を流すシーン(よくできたCMのようにきれいな画面だけど他のシーンとうま…

ドーン・オブ・ザ・デッド

この映画を見た後すぐに都会の混雑した通りに出ると、見慣れたはずの光景が不気味なものに見える。この映画のゾンビはそれほど極端な特殊メイクは施されていなくて、決してわれわれとかけ離れた怪物ではない。たいした個性を持たない匿名の集団が獲物めがけ…

ビッグ・フィッシュ 補遺

アルバート・フィニーが語り、ユアン・マクレガーが演じるこのほら話の魅力はどこからくるのか。語り手の老人が息子の妻に語るときの、ぬけぬけとホラにホラを重ねる面白さ、そしてそれをうれしそうに聞いている彼女。そこには普通のホラ話にありがちな、小…

ビッグ・フィッシュ

いつもほら話を語り周りを楽しませたりあきれさせたりしている父とそんな父を受け入れられない息子。 父親の語るほら話には人をひきつける魅力が備わっている。しかしジャーナリストの息子はそれが事実を覆い隠す「嘘」に見えてしまう。しかし妻へのプロポー…

パッション

信者にってはゴルゴダへの道行き(聖書そのものというよりもイスラエルにあるビア・ドドローサに基づいた再現だが、映画としてはやや間延びした印象)や十字架のシーン(当時の十字架刑の再現で、すぐには死なない)がクライマックスに違いないけれど、私に…

イノセンス

イノセンスが今年のカンヌのコンペにノミネートされている。アニメ好きのタランティーノが審査するし、それに今年のコンペ出品作品は去年ほどの大物は見当たらないのでひょっとしたらということもあり得る。映画を見てから時間がたってしまったが、ちょっと…

スクール・オブ・ロック

冒頭、バンドの演奏シーンで、主人公は明らかにバンドの中で浮いていて、観客からは冷たい視線を浴びている。家に帰れば、かつての音楽仲間とその恋人に疎まれ、ここでも彼には納まるべき居場所がない。結局彼は偽教師として学校で働くことになるが、ここで…

ミレニアム・マンボ

DVDで見る。初見。小津にささげる作品が楽しみなホウ・シャオシェン監督の作品。ASIN:B0000DKKVA 冒頭、青白い蛍光灯の光の中をタバコを吸いながら、黒い髪をなびかせて軽い足取りで歩むスー・チーを後ろから移動撮影で撮っている場面から引き込まれる。ただ…

ハンニバル・レクターシリーズ

今日はDVDで久しぶりにレッド・ドラゴン (ASIN:B00006K0HH) を見直す。3作それぞれ監督の個性が違うので面白い。 私は羊たちの沈黙 (ASIN:B0001E3DKO) が一番好きだけれど、それはレクターとクラリスの面会シーンの緊張感が好きだから。彼は噛み付き魔なの…

猿の惑星(バートン版)

もうすぐ「ビッグ・フィッシュ」も公開されるということで、ティム・バートンの「猿の惑星ASIN:B00006YXXW 」をDVDで見直してみました。 一度見てるので新鮮な感動はないんですが、わりとおもしろい。公開時の評判はあまりよくなかったみたいですが、類人猿…

エレファント

私たちは主人公たち(複数で呼ぶべきでしょう)の歩行に寄り添う形で学校空間を何度も何度も辿り直します。その空間の持つ意味は生徒によって異なります。あるものにとっては写真を撮影し現像するというみずみずしい喜びを感じられる場所だし、あるものにと…