英語のbrotherよりも漢字の「兄弟」という言葉のほうが主人公二人にはふさわしい。父がいない家庭で、兄はもっぱら弟の保護者として振舞う。自分の妻子よりも親兄弟を尊重するような道徳観にやや戸惑うところもあるが、兄の命を懸けた徹底的な自己犠牲の精神…
やくざ、殺し屋、銃とくれば派手な活劇を想像してしまうが、この映画での銃は運動感を画面にもたらすというよりも、むしろ心理的な装置のように思える。暴力団のような「集団」は背景に退き、撃ち合いはほとんどの場合一対一の対決という静的な構図のなかで…
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